福岡市のJR博多駅近くの路上で無職の男性(50)が顔や右腕を切りつけられた事件で、福岡県警博多署は8日、いずれも大分県日田市在住で高校1年生の少年(15)=銃刀法違反容疑で6日に逮捕=と少女(16)を殺人未遂容疑で逮捕した。2人は交際中で、少女は男性を「元交際相手」と説明しており、同署は3人の間にトラブルがあったとみて調べている。
高校生2人の逮捕容疑は共謀して6日午後9時10分ごろ、福岡市博多区博多駅東2のコンビニエンスストア近くの路上で男性=千葉県船橋市=を襲撃。少年が持っていた包丁で男性の顔や右腕を切りつけ、殺害しようとしたとしている。男性は病院に搬送されたが、命に別条はない。2人とも容疑を認め、少女は「今の彼と一緒に元彼を殺害しようとした」などと供述しているという。
同署によると、2人は6日に大分県内で包丁を購入し、高速バスで福岡市を訪問。その後、博多駅で少女が1人で男性と会い、現場まで移動後に事件が起きたという。
通報で駆けつけた警察官が付近を捜索したところ、現場から逃走した人物とよく似た黒っぽい服装の少年を発見。リュックサックの中から刃渡り約16センチの包丁1本が見つかったため、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した。その際、少女も近くにおり、任意で事情を聴いていたという。
調べに対し少女は、男性とSNS(ネット交流サービス)を通じて知り会い、2023年秋ごろから交際を始めたが、24年1月に関係を解消し、少年とは5月ごろから交際中だと説明しているという。一方、男性は現在も少女と交際し、相談を受ける間柄だったとの趣旨の話をしているという。【栗栖由喜】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。