福岡市出身の浜地多実さん(23)が海上保安庁で女性として初の潜水士となり7日、長崎市の長崎海上保安部で辞令交付式があった。同保安部の巡視船「でじま」の潜水士として任務に当たる。
小学生の時、海上保安官を描いた映画「海猿」を見て潜水士に憧れ、2020年11月に海上保安庁に入った。海上保安学校を卒業後、「でじま」や五島海上保安署巡視艇「なるかぜ」で航海士補として勤務。23年11月の潜水士選考会で25メートル息継ぎなしでの潜水や300メートル水泳などの試験に合格した。約2カ月間の潜水研修を修了し、潜水士となった。
海上での行方不明者や転覆した船に取り残された人たちの捜索が任務。浜地さんは「女性初というより潜水士という夢をかなえられたことがうれしい。失敗を恐れず、何でも挑戦し、早く一人前になりたい」と意気込んだ。
同保安部の本野勝則部長(59)は「浜地さんは真面目で諦めない性格。持ち前の粘り強さを生かし、初の女性潜水士として活躍を期待している」と話した。【百田梨花】
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