ゴンドラで大仏に積もったほこりを払う人たち=奈良市の東大寺で2024年8月7日午前8時7分、村田貴司撮影

 奈良市の東大寺で7日、国宝の大仏(盧舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう))を清める毎年恒例のお身拭いがあった。白装束の僧侶や寺職員らがはたきや手拭いなどを手に大仏のほこりを払い、1年間の汚れを落とした。

 大仏の高さは基壇を含めると約20メートル。午前7時から大仏の魂をいったん抜く法要が営まれた後、天井からつるした3基のゴンドラを使うなどして丁寧に清めた。総勢約170人が参加し、中門なども含めた大仏殿全体を掃除して回った。

 橋村公英別当は「暑い中でもたくさんのお参りの方が来ている。大仏様がきれいになるのを見て、気持ちを清らかにしてほしい」と話した。

 カメラを手に訪れた大阪府八尾市の会社員、鉢田晃太郎さん(31)は「大仏様の頭の上に人が乗っているのを初めて見た。大きいだけあって、結構ほこりがたまっていて驚きました」と盛んにシャッターを切っていた。【稲生陽】

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