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最近は「ゲリラ雷雨」と「猛暑」がキーワードになっています。きのう(月)は岩手県で記録的短時間大雨情報が出されるなど午後は各地で激しい雨が降りました。また福岡県の久留米で観測史上1位となる39.5℃を観測するなど、西日本を中心に危険な暑さも続いています。きょう(火)とあす(水)も同じような状況です。広く雷雨が予想され、西日本を中心に猛暑となる見込みです。雷雨は午後が中心ですが、あす(水)の関東地方は違います。午前中から不安定で、都心では朝の通勤時間帯から激しい雷雨となる恐れがあります。道路が冠水したり、鉄道が遅れたりする可能性があるので、早めに家を出るようにしてください。

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■今年の海水浴はぬるい?猛暑の原因は海水温

■今年の海水浴はぬるい?猛暑の原因は海水温

高い海水温 猛暑の原因の一つ

猛暑の原因の一つと考えられるのが日本周辺の海水温です。現在、日本周辺は平年より大幅に高く、西日本には30℃以上の海域が広がっています。夏休みで海水浴を楽しんだ方は、浅瀬で「ぬるい」と感じたかもしれません。通常は、冷たい海から吹く風が気温の上昇を抑えてくれますが、今年は海が暖かいので気温を抑える効果は限定的。海に囲まれた沖縄で35℃以上の猛暑日が多くなっているのは、今年の高い海水温が影響していると考えられます。

■台風が少ないことが高い海水温の原因に

海水温が高いのは地球全体の温暖化もありますが、台風が少ないことも影響しています。今年は8月5日時点でまだ4つしか発生していません。平年では7月までに8個ほど発生しますので、かなり少ないと言えます。台風が列島に近づくと強い風で海水をかき混ぜて水温が大きく下がりますが、今年は台風が少ないので強い日射で海水温が上がり続けている状況です。

■日本の南に2つの熱帯低気圧

8月6日の天気図 南海上に二つの熱帯低気圧

ただ8月に入って、日本の南の海上に変化が出てきました。積乱雲が発生しやすい状況となって、台風の卵とも言える熱帯低気圧が、2つ出来ています。これらが台風になって列島に近づくと海水温を下げる効果がでてきますが、今のところ熱帯低気圧のままと予想されています。熱帯低気圧だと台風よりも風が弱いので、海水温を下げる効果も小さくなります。

■お盆は再び関東でも猛暑に

今週は太平洋高気圧が弱まって、関東付近の猛暑は落ち着く見込みです。ただ、お盆のころは再び高気圧が強まり、高い海水温の影響も加わって、うだるような暑さが戻ってきそうです。帰省の際も猛烈な暑さとなるので、熱中症対策を万全にしてください。

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