1985年8月12日に日航ジャンボ機が「御巣(おす)鷹(たか)の尾根」(群馬県上野村)に墜落した事故から39年を迎えるのを前に、県警察学校の初任科生ら67人が1日、慰霊登山を行い、慰霊碑「昇魂之碑」の周辺などを清掃した。
初任科生らによる慰霊登山や清掃活動は、事故翌年の86年に開始。事故当時の警察官が、山道が整備されていない状況で救助活動にあたったことを知り、警察官としての使命感を養う目的で実施している。
この日は、初任科生とともに慰霊登山をした重永達矢・県警本部長が「当時の警察官の使命感や遺族の思いを追体験し、組織の記憶として引き継いでほしい」と訓示。初任科生らは慰霊碑を布で拭いたり、周りの草をむしったりした。
小池萌々花巡査(23)は「事故の悲惨さを知ることができた。警察官としてこの出来事を忘れないようにしたい」と話し、白岩竜真巡査(26)は「追悼の気持ちを込めて清掃した。警察官として安全な群馬県になるように貢献したい」と語った。【加藤栄】
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