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 兵庫県知事のパワハラ疑惑を受けて、副知事の一人が「県政を混乱させた」として先月31日に辞職しました。ナンバー2だけでなく、幹部も自ら降格を申し出る異常事態になっています。

■県政混乱…副知事1人のみ 幹部は降格申し出

兵庫県の片山副知事が号泣会見 この記事の写真 兵庫県 片山安孝副知事(先月12日)
「なんで知事を支えられなかったのか。悔しくて仕方ないですよ」

 号泣会見からおよそ3週間。31日、最後の登庁でも斎藤元彦知事に辞職を促しました。

斎藤元彦知事に辞職を促す片山副知事 片山副知事
「県内の市町村長の方々から『知事は辞職して県民に信を問うべきだ』という話が出た。経済界からも県政の混乱を心配する声が出ている。知事は十分認識されるべきではないかと思う」

 最側近である副知事は1日から1人体制となった兵庫県。さらに、斎藤知事の側近で県政のナンバー4も1日付けで降格となります。

兵庫県人事課
「『理事という役職で仕事を続けるのが非常に厳しい状況』という理由で、(本人から)異動の申し出があった」 体調不良で休んでいた小橋理事が降格

 知事肝煎(きもい)りの若者支援策を担当していた小橋浩一理事。先月22日から体調不良を理由に休んでいて、総務部付けの部長級に降格しました。

 兵庫県の竹内英明県議は、県政の混乱を指摘します。

「非常に危惧している」と話す竹内県議 竹内県議
「『(きょうの会議に)幹部の2人が欠席させてください』と。(代わりは)服部副知事が担当すると。従来、理事や総務部長が担当して答弁してきた内容を、同じように答弁できるのか、非常に危惧している」

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■県民「嫌悪感」も…知事「理解してもらう」

■県民「嫌悪感」も…知事「理解してもらう」

 県の方針を決めていく会議に、出席しない幹部がいるといいます。県職員に重くのしかかるのは「電話対応」への精神的負担です。

一日に200〜300件の苦情電話が… 竹内県議
「一日に200〜300件の苦情電話があると言われているが、これはその担当部局がカウントしている数だけで、実際はもっと多数の苦情電話がかかっています。(担当以外の)他の部局の管理職までが苦情の電話を取るというのは、危機的だと思います」

 影響は電話対応だけでなく…。

幼稚園から知事のポスターの掲示を拒否 竹内県議
「幼稚園の方から、『知事の写真が入ったもの(ポスター)は、掲示したくない』と言われたと聞きました。県の事業を告知するためのポスターなので、県にとって必要な広報の掲示ができない」 保全運動促進のためのキャラクター「ため池マン」のポスター

 ため池の保全運動促進のためのキャラクター「ため池マン」のポスターです。斎藤知事の顔が写っていることで、否定的に捉える人がいるのではと話します。

竹内県議
「一定の嫌悪感を持って、県政を見ている県民も多いと思う。なかなか信用回復は難しいのではないか」

 先月30日の定例会見で、県政の停滞を何度も追及された斎藤知事は次のように述べました。

斎藤知事「職員・県民に理解してもらう」 斎藤知事
「(Q.職員はこれ以上続けられると苦しいと重い意見も出ている。前に進める状況ではないのでは?)電話対応や負担をかけているのは事実。おわび申し上げる。コミュニケーションを積み重ねることで、多くの職員・県民に理解してもらう。それがとるべき道だと思う」

(「グッド!モーニング」2024年8月1日放送分より)

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