さっぽろ雪まつり実行委員会が30日、札幌市内のホテルで開かれ、主催者の札幌市は雪まつりを将来にわたって持続できるイベントにするため、抜本的な在り方を検討していくことを明らかにした。今年度から2年間で検討し、2026年度から新たな雪まつりを展開していく方針。
市は雪まつりの在り方を検討する理由について、「不安定な降雪や気温変動により、雪像を制作して維持できる期間が限定的になっているほか、経費増加や広告収入減少など収支面でも多くの課題を抱えている」と説明。これらに対応するため、①気候変動や環境への負荷を考慮したコンテンツ展開②先端技術などを活用した魅力の向上③安定的な財源の確保――の3点を検討していくことにした。
来年の第75回さっぽろ雪まつりは25年2月4~11日の8日間、大通、つどーむ、すすきのの3会場で実施。この日は、来年のポスターもお披露目された。
クラーク博士像やさっぽろテレビ塔など札幌市を象徴する建造物を抱きしめているデザインで、担当者は「寒い冬に行われるイベントだが、あえて温かみのある色合いと、絵本のような優しいタッチにすることで、雪まつりが誰でも楽しめるイベントであることを表現した」などと説明した。【高山純二】
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