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 29日、栃木県佐野市で最高気温が41.0℃となり、今年、全国で最も高い気温となりました。各地でも40℃超え危険な暑さとなり、多くの人が熱中症の疑いで搬送されました。

■“災害級の暑さ”40℃超えの地域も

統計史上初めて40℃を超えた栃木県佐野市 この記事の写真

 まさに桁違い、“災害級の暑さ”となった29日。全国で最も気温が上昇したのは、統計史上初めて40℃を超えた栃木県の佐野市。最高気温41.0℃を観測し、観測史上最高気温まで、あと0.1℃に迫りました。

 そのためか、駅近くにある温度計を撮影する人の姿がありました。

街の人
「ちょっと何度になってるのかなと気になって来たら、40になってたんで。写真を撮ろうと思って」
「前は39.9℃まで上がりましたけど、暑いです」 搬送時、体温は42℃まで上がっていた

 静岡県浜松市の天竜では40.2℃を観測。危険な暑さとなるなか、同じ静岡県の掛川市では熱中症とみられる40代の男性が搬送され、死亡が確認されました。搬送時、体温は42℃まで上がっていたといいます。

埼玉県熊谷市では、2年ぶりに最高気温40.0℃を観測

 こうしたなか、あの“暑い街”でも40℃台を観測しました。

 “日本一暑い街”として知られる埼玉県熊谷市。29日、2年ぶりに最高気温40.0℃を観測しました。

サーモカメラで見てみると…

 サーモカメラで見てみると、日が当たっている建物は熱を持っているのが分かります。地面は、すでに50℃以上の温度になっているようで、サーモカメラだと白く写っています。全体的に、街が熱を帯びています。

 危険な暑さとなった熊谷市。熱中症疑いの救急搬送も相次ぎました。

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■医師が指摘「一日中暑いとなると、暑さで体が疲弊」

■医師が指摘「一日中暑いとなると、暑さで体が疲弊」

病院に運ばれてきた90代の女性

 29日午前11時ごろ、病院に運ばれてきたのは90代の女性です。女性は朝6時に目が覚めると、足がふらつき歩くことができなかったといいます。

医師
「(睡眠時)途中で目が覚めて、トイレいきます?」 女性(90代)
「行きます」 医師
「トイレ行ったら水分とってます?」 女性
「ゆうべは、あまりとれなかったかな」

 女性は、寝ている時に発症する、いわゆる「夜間熱中症」と診断されました。

医師
「昼も夜も朝も、ずっと暑いんですよ。だからね、夜のうちに熱中症を起こしちゃう人もいるんですよ。古いクーラーとか、あるいは西日が当たる所とか、そういう所はなかなか(室温が)下がらないんですよね」 病院に運ばれてきた40代の女性

 29日午後2時過ぎ、熱中症疑いの40代女性が運ばれてきました。女性は2時間ほど買い物をし、帰宅した際、具合が悪くなったといいます。

医師
「呼吸も早くなりました?」 女性(40代)
「はい」 医師
「しびれて、なかなか動かない?」 女性
「何か今、変な感じです」 医師
「口の周りとか、しびれます?」 女性
「唇がしびれている感じ」

 医師の診断は軽い熱中症。点滴治療など受け、数時間後に無事帰宅しました。

藤永院長「朝晩ずっと一日中暑いとなると、暑さで体が疲弊してきます」

 一日中暑さが続くこの時期、再び熱中症対策が重要になると指摘します。

埼玉慈恵病院 藤永剛副院長
「梅雨明けのころのような暑さに慣れてなくて(熱中症になる)ではなくて、今度は逆に朝晩ずっと一日中暑いとなると、暑さで体が疲弊してきます。それによって、今度は熱中症を起こしてしまう」

テレ朝天気

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年7月30日放送分より)

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