静岡県清水町を流れる柿田川の水中で、ミシマバイカモの花が涼やかに揺れている。
ミシマバイカモはキンポウゲ科の水草で清流を好んで群生する。全国で見られる他のバイカモに比べ、「浮葉」と呼ばれる水面に浮かぶ葉を持つのが特徴。同町や三島市などで見られ、主に6~8月にかけて白い花を咲かせる。
柿田川では周辺の開発や外来種の水草が増えた影響で一時激減したが、地元住民などで作る「公益財団法人柿田川みどりのトラスト」が保全活動や啓発活動を続けてきた。毎年、夏休みシーズンには子どもたちの自然観察会なども開いている。
同法人の樫村昇さん(64)は「貴重な植物や珍しい生物が暮らす柿田川の自然を次世代に引き継いでいきたい」と話した。【猪飼健史】
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