国立公園に指定されている栃木県奥日光では、自然環境を守るため外来植物を取り除く活動が行われました。
奥日光ではキク科の植物オオハンゴンソウなどの特定外来生物が広がり、元々自生している植物が脅かされています。
明治中期に観賞用として日本に入ってきたとされるオオハンゴンソウは、北アメリカが原産で繁殖力がとても強いため、今では全国に広がっています。
奥日光での除去活動は1976年から本格的に始まり、現在は環境省のほか、地元の栃木県や日光市などで組織する実行委員会が主体となって毎年、ボランティアを募って実施しています。
今回は栃木県の内外からおよそ260人のボランティアが参加し、鍬や鎌、スコップを使って1株ずつ丁寧に根を掘り起こしました。
参加者
「毎年、今のところ来ているんですけども、すごいまた増えたなと思いました」
「こんなに一面に広がっていると思わなかったので、これを一刻も早く進めなければと思いました」
自然公園財団 日光支部 桑名満所長
「外来種問題で一番問題になってくるのは生命力の強さで、1カ所にバッと繁茂して他の植物を駆逐していく。そうならないようにこういう形で除去作戦をやっている」
27日は、およそ2時間の作業で、オオハンゴンソウを含む外来植物をゴミ袋500袋分取り除いたということです。
実行委員会は今後も継続して除去活動を実施していくとしています。
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