宮内庁庁舎=東京都千代田区で2023年7月18日

 日本財団が17~19歳を対象に皇室に関する意識調査をしたところ、55・7%が皇室に「関心がない」と回答した。「ある」は44・3%だった。関心を高める方策として、皇室の方々によるネット交流サービス(SNS)での発信を求める声が目立った。

 調査はインターネットで5月に実施し、回答者は1000人。日本財団は選挙権年齢の引き下げをきっかけに、2018年から18歳前後の若者の意識調査をしている。安定的な皇位継承に向けた皇族数確保に関する与野党の協議が始まったため、初めて皇室をテーマにした。

 皇室への関心については、「ある」が9・8%、「どちらかといえばある」が34・5%だったのに対し、「どちらかといえばない」が28・8%、「ない」が26・9%だった。

 関心が「ない」「どちらかといえばない」と回答した人に、関心を高める取り組みを複数回答で聞いたところ、「分からない」が48・1%で最多だった。「自身と年齢の近い皇室の方々によるSNSでの発信」(27・1%)、「天皇、皇后両陛下によるSNSでの発信」(26・0%)――と続き、SNSでの発信を求める意見も多かった。

 皇室への親しみについては、「持っている」「どちらかといえば持っている」は46・6%で、「持っていない」「どちらかといえば持っていない」の53・4%を下回った。この半年間で皇室に関連する情報に触れた媒体は「テレビの報道番組・ワイドショー」が多く、「週刊誌などの雑誌」「宮内庁ウェブサイト」は少なかった。【山田奈緒】

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