大阪府泉南市議の添田詩織氏=大阪市北区(地主明世撮影)

大阪府泉南市の添田詩織市議のインタビュー記事やインターネット上での発言で名誉を傷つけられたとして、イベント企画会社「TryHard Japan」(大阪市)が添田市議らに計1100万円の損害賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が19日、大阪地裁(達野ゆき裁判長)であった。添田氏側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

訴状によると、添田氏は昨年2月、週刊誌上で同社を「中国系企業」と指摘し、多額の公金が「中国系企業に〝ダダ漏れ〟している」などと述べたという。

同社によると、大付楽洋(おおつきらくよう)代表取締役は以前、中国籍だったものの現在は日本国籍。この日、大付氏は意見陳述し、「政治家が票集めという私利私欲のために、事実無根のヘイトスピーチで私たちや家族を傷つけている」と訴えた。

添田氏は取材に対し、具体的な反論は今後するとしつつ、「公益性の観点からの指摘でヘイトスピーチには当たらない。数多くの公共的な事業を請け負っている立場で、疑惑の指摘を受けるのは当然のことだ」と述べた。

同社は各地で音楽イベントや花火大会などの企画・運営を手がけ、韓国の人気タレント「DJ SODA(ソダ)」さんが出演した昨年8月の泉南市での音楽イベントも主催している。

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