活発な梅雨前線の影響で秋田、山形両県は24日から25日にかけて記録的な大雨となり、秋田県内では湯沢市の国道で土砂崩れが発生、1人が行方不明になっているほか、由利本荘市を流れる石沢川など複数河川が氾濫した。秋田県由利本荘市と山形県酒田市、遊佐町で警戒レベルが最高の「緊急安全確保」が出た。26日にかけて引き続き強い雨が予想されており、秋田県は9市町村、山形県は2市町に災害救助法の適用を決めた。
秋田県などによると、湯沢市院内の山形県境に近い国道13号で25日午前に土砂崩れが発生し、道路延伸工事の作業中だった男性と連絡が取れていない。強い雨が降り続いているため2次災害の恐れがあり、捜索活動ができない状況という。
25日午後3時現在、県内では子吉川の複数地点(由利本荘市)、石沢川(同市)、西目川(同市)、上総川(大仙市)が氾濫している。緊急安全確保が由利本荘市の1195世帯3216人に、避難指示が5市町の4126世帯9934人に出た。由利本荘市とにかほ市で計17棟に床上浸水の被害があった。
山形県によると、午後2時現在、県内で人的被害は確認されていない。酒田市は八幡地域に、遊佐町は全域に緊急安全確保を発令した。避難指示は酒田市の約4万2000世帯など8市町村に出た。
山形新幹線は山形―新庄間で午後1時以降運休した。【高橋宗男、工藤哲、古賀三男、長沢英次】
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