兵庫県知事を巡る問題で、職員の2人目の死亡が明らかになりました。

■職員2人目の死亡判明“パレード担当”

 斎藤元彦知事のパワハラなどの疑惑で揺れる兵庫県で、もう1人、県職員が亡くなっていたことが分かりました。

 この職員はプロ野球、阪神・オリックス優勝パレードを担当していた53歳の元課長で、4月20日に亡くなりました。

 23日、ようやく公表された元課長の死。なぜ3カ月もの間、公表されなかったのでしょうか。

兵庫県 斎藤元彦知事(46)
「ご家族のご意向ですね」

 「遺族の意向」や「個人情報保護」を理由としていますが、兵庫県の長瀬たけし県議会議員はこう指摘します。

兵庫県 長瀬たけし県議
「そもそも県が訃報というものを出していなかったので、公にこの方が亡くなったこと自体が伏せられていた異常な事態ですよね」

 長瀬県議によると、県庁内で遺族の子どものために「遺児育英資金」を集めようとする動きがあったものの、突然立ち消えになったといいます。

長瀬たけし県議
「遺児育英資金どころか、この方が亡くなったということは口にしてはいけないという雰囲気が県庁内で作られていたということなんです。この3カ月」

 兵庫県では、7つの疑惑を内部告発した元幹部職員が今月7日、「死をもって抗議する」として亡くなりましたが、実はその7つの疑惑の1つに4月に亡くなった元課長に関する記述がありました。

告発文から(3月中旬作成)
「プロ野球、阪神・オリックスの優勝パレードは県費を掛けないという方針の下で実施することとなり寄附を募ったが、結果は必要額を大きく下回った。そこで信用金庫への県補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせることで補った。パレードを担当した課長はこの一連の不正行為と大阪府との難しい調整に現在、病気休暇中」

 この告発文が作成されてから約1カ月後、元課長は亡くなりました。

斎藤元彦知事
「信用金庫への県補助金を増額し、キックバックさせることで補ったとありますけども、そのような指示をしたことはございません」

 内部告発以降、2人の県職員が亡くなっている兵庫県。斎藤知事の疑惑を調査する百条委員会は今後、調査が本格化します。

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