食事中や仕事中を問わず、日常的にイヤホンをつけたまま過ごす“イヤホン依存”が若者を中心に急増している。
【映像】“イヤホン依存”衝撃の生活ぶり(実際の映像)
先日、ラーメン店「武道家 早稲田本店」の店主の滝坂滋晃氏がSNSで、「店内でイヤホンつけるの止めて欲しい」と投稿したことでも物議を醸している。
なぜ普段からイヤホンを外さないのか。明星大学心理学部の藤井靖教授は「ずっと両方イヤホン入れているとか、片方だけ入れているとか。(イヤホンが)生活の一部になっている」と説明。
理由については「日本人の一部の人は音から得られる情報量とか音から状況判断したりとか、あるいは音からイマジネーション(想像力)とかビジュアライズ(視覚化)したりするのに長けている人が一定数いると考えられている」とした上で「音から入る情報が自分にとってインパクトが強いゆえに音刺激に頼りがちになる。そういう人はいると思う」「Z世代とか20代に多い」と分析。
WHOはイヤホンやヘッドホンの使い過ぎで、世界11億人の若者が難聴になるおそれがあると警告。電車の社内程度の音量(80デシベル)を1日5時間以上聞き続けると難聴になる危険があるという。
ABEMA的ニュースショーでは、仕事中でもイヤホンを着けるなど、筋金入りの“イヤホニスト”である番組ディレクターの戸澤悠一氏の話を聞くことに。
食事中にイヤホンをつけていて気持ち悪くならないのかという質問に「食べてて気持ち悪くならない。逆にしないほうが気持ち悪い」と回答して「携帯を見ない、イヤホンもしないという状態に慣れていないので、何をしたらわからないというかソワソワする」とコメント。
普段どれくらいイヤホンを着けているのかと尋ねると「普段はほぼ、寝るときもしているので。だから風呂入る以外」と、就寝中もイヤホンをはずさないという驚きの答えが返ってきた。
「仕事中、イヤホンはするが、何も流していない」と語る戸澤氏は、理由について「集中するためにイヤホンをする。イヤホンしていないとソワソワする。周りの環境音とかが気になって」と説明した。
自炊中もイヤホンをしているという戸澤氏は一人暮らしで、別にイヤホンしなくていいのでは?と問いかけられると「そうですけど、やっぱり集中したい。閉じこもっていたいというか、自分の空間に」と持論を展開した。
実家に帰ったときは取るか?と聞くと「食事のときも片耳はしている」と回答。理由を問われると「会話もしつつ、YouTubeの音楽の音は聞こえてくるので問題ない」と言い切った。
彼女と部屋に2人でいるときは?との問いには「さすがにしないかもしれない」とコメント。
戸澤氏にインタビューを実施した元『週刊SPA!』副編集長の田辺健二氏は「片耳ですることが多いので、よく右のイヤホンをポケットに入れて、レシートなどのゴミと一緒に捨てるということがいままでに3回あった。いまのは4台目らしい」と語ると戸澤氏は「道で轢かれかけたことも何回もある」と明かした。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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