兵庫県知事のパワハラ疑惑などを調査する百条委員会が開かれ、死亡した元局長が残した音声データや陳述書が公開されました。
■ワインの受け取り認める「産業振興の一環」
兵庫県庁ではデモが開かれた この記事の写真「斎藤やめろ!斎藤やめろ!」と辞職を求める声が響いた兵庫県庁では、斎藤元彦知事のパワハラや関係先への「おねだり」など、疑惑を調べる百条委員会が開かれました。
百条委員会の委員長「ご冥福をお祈りし、謹んで黙とうを捧げたいと思います」 百条委員会
この日委員会には、知事の疑惑を告発した元局長の男性が出席する予定でしたが、今月上旬亡くなりました。
委員会では、元局長が残した陳述書や音声データが公開されました。
元局長が残した音声データ 斎藤知事とされる音声「ワインをちょっとまだ私飲んでないので、ぜひまた…。この間はイチゴは、塩はあれですけど…。また折をみてよろしくお願いします」
音声データには、斎藤知事がおととし上郡町を訪れた際に、特産のワインを巡り「まだ私は飲んでいない」「折を見てよろしくお願いします」などと話している内容が録音されていました。この音声について、斎藤知事はこのように話します。
斎藤元彦知事 斎藤知事「おそらく私の…やりとりだと思います。私が(自治体側から)頂き、飲ませて頂いたということは事実です」
ワインの受け取りを初めて認めた知事。記者の質問は続きます。
「産業振興の一環」 斎藤知事「産業振興の一環で大事だから、飲ませていただきました」
「(Q.PR活動はしたのか?)具体的なものは恐らくしていないと思います。これはPRするしないにもかかわらず、こういったことがあると私の思いの中にしっかりインプットされましたから…」
「(Q.自宅で飲んだのか?)そうだと思います」
「(Q.持って帰ったのか?)会社(職場)で飲むわけにもなかなかいきませんので…」
次のページは
■「しっかり県政を担うことが私の責任」■「しっかり県政を担うことが私の責任」
一方、元局長の証言は、知事のパワハラにも及び、職員への負担と税金の使われ方に、思いをにじませていました。
元局長の証言 元局長「知事個人にとっての不都合、不満が原因となった叱責・罵倒である。この理不尽さに職員は耐えられないと思います。またその影響で、公費がかかっている以上、すべきでないことが必須だったのは自分の経験でも明らか」 県の職員にアンケート調査実施へ
百条委員会は今後、元局長の告発それぞれについて、県の職員にアンケート調査を行うことを決めました。
斎藤知事は進退についてこのように述べました。
進退については… 斎藤知事「『知事頑張れ、負けちゃいけない』という言葉を本当にたくさん頂きます」
「批判の声も真摯に受け止めた上で、応援を本当に心から頂ける方もいるので、感謝しながらしっかり県政を担うことが私のやるべき責任だと考えています」 相談窓口
厚生労働省は、先の見えない不安や生きづらさを感じている人は一人で悩みを抱えずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」などの相談窓口を利用するよう呼びかけています。
(「グッド!モーニング」2024年7月20日放送分より)
この記事の写真を見る鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。