Wellness研究会OKINAWA(長嶺ふじ子代表)が21日に開く「親子で学ぶ 沖縄の健康を取り戻そう 健康と食のセミナー」では大浜第一病院の仕垣幸太郎医師が登壇する。仕垣医師は「おしり先生」として知られる大腸・肛門外科の専門医。「腸は消化するだけでない。第二の脳と言われ、脳と連絡を取り合っている」と強調する。

 仕垣医師によると、最近10年間で腸にさまざまな働きがあることが分かってきた。腸は幸せな気分を感じやすくなる「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質の分泌に関係し、腸内環境が悪いと「うつ」になりやすくなる。認知症や糖尿病、動脈硬化の発症にも影響しているという。

 環境を良くするには、腸内細菌の「善玉菌」を増やすことだ。みそやヨーグルトなどに含まれ、「食生活の積み重ねで腸内の状況を良くしていくことが大事だ」とも話した。

 沖縄は長寿県として知られたが2020年に厚生労働省が発表した平均寿命は男性が全国43位に。長嶺代表は伝統料理を作る家庭が減ったことが原因の一つとみており、「良い食事はだしがカギ。昆布やシイタケには食物繊維がたっぷり入っている」と語る。

 セミナーでは「骨だし」の長寿料理「ボーンブロススープ」の作り方を実演する。「親子で食を見直すきっかけにしてもらえたらうれしい」と長嶺代表。

 参加費は親子または祖父母と孫1組で2500円。申し込みはウェブか電話で、20日締め切り。同研究会事務局、電話090(7585)7483。(社会部・塩入雄一郎)

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