愛知県の高浜市役所で16日、刃物を持った男が液体をまいて火を付け、職員3人がけがをした事件で、緊迫した当時の状況が分かってきました。


■突然カウンターに“刃物男”

高浜市役所に現れた、刃物を持った男。職員の名前を叫びながら入ってきたといいます。

「早く警察を呼んでください」
「外出ましょう」
「警察やってください」
「戦うんか」

ズボンが濡れているようにも見えます。

「ガソリンだよね」

納税の窓口などで、持ち込んだペットボトルから液体をまいていました。

動画撮影者
「私の3メートルぐらい先でガソリンをあけた。みんなの隣でまいた」


■“刃物男”にさすまたで応戦

職員が、さすまたで取り押さえようとしますが…。

市役所職員
「奥にいた職員に対して刃物で首を切り付けた」

男はその後、液体を頭からかぶってライターを使い、全身が火に覆われましたが、職員がすぐに消し止めました。

市役所職員
「職員が消火した。消火し終わったら犯人が伏せた。そのタイミングで4〜5人で取り押さえた」


■納税めぐりトラブルか

市によると、男は税金を滞納していて、2年ほど前からトラブルに。男は毎月10万円の納付を約束したものの、先月から減額を求めていたといいます。

市役所職員
「約束通りに納めないといけないと話をしても守らない。約束を守ってくださいと話をしたら(男が)キレることがしばしばあった」

男は建造物侵入の疑いで現行犯逮捕されましたが、重傷を負っていて、現在は治療のため釈放されています。

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