パワハラ疑惑の知事に指摘されているワインおねだり疑惑。本人の説明は。

 16日に開かれた百条委員会の理事会。

百条委員会 奥谷謙一委員長
「録音の音声も聞かせていただきました。“おねだり疑惑”ですかね、そういったものが出ておりますが、それについて参考となるような音声内容だったと記憶しております」

 提出された音声データには県内の自治体の町長が特産のワインの販売促進の話をした際、斎藤知事が「飲んでみないと分からない」「飲みたいな」などと話す様子が記録されているといいます。

兵庫県 斎藤元彦知事
「その件については報道等で出ている。それに対して自分の記憶とか、そういったものが、なんて言うんですかね、回答できない」

 斎藤知事にワインの販売促進の話をしたとされる上郡町の梅田町長は…。

上郡町 梅田修作町長
「(Q.知事から「ワイン飲みたいな」という話があったかなかったか?)それは私が直接、聞いたのかどうか、そこもはっきり今覚えていません」

兵庫県 斎藤元彦知事
「(Q.そういう場面があったことも含めて記憶がない?)どういう場面の話か詳細を承知していない」

上郡町 梅田修作町長
「(Q.知事にワインを贈ったことがあるかないか?)私がきょう答えてしまうと、亡くなられた元県民局長が望んでいた形ではないと思うので」

兵庫県 斎藤元彦知事
「(Q.ここ数年で上郡町産のワインが贈られたことは?)そこは現時点では承知をしてませんが」

 一方、16日の会見で多くの時間が割かれたのが知事の進退問題です。すでに各方面から辞職を迫る圧力が高まり、県議会議員も…。

兵庫県議会 丸尾牧県議
「辞職はやむなしかなと」

 そして、3年前の選挙で支援していた自民党の県連会長までもが…。

自民党兵庫県連会長 末松信介参院議員
「出処進退はできるだけ早く自分で決めるべき」

兵庫県 斎藤元彦知事
「(Q.選択肢の中に辞職もある?)私としては日々の仕事、県政を前に進めていくために全力で取り組んでいくことが私の責任の取り方」
「(Q.全く選択肢にないということ?)私としては大事なのは、やはり県政を前に進めていく」

 知事が辞めない理由として挙げるのが…。

兵庫県 斎藤元彦知事
「3年前に多くのご負託をいただきました」

 しかし、これについても…。

兵庫県 斎藤元彦知事
「(Q.県民の負託というのは3年前の話で現段階でも負託がある?)ご指摘は分かります。4年間のご負託ですから。4年間しっかり仕事をさせてもらうのが負託された責任だと思う」

 元県民局長は遺族に残したメッセージの中で「死をもって抗議する」「百条委員会は続けてほしい」などと記していました。

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