ナンバー2が涙の会見。知事が語った言葉は。

■「知事と一緒に辞めようと」号泣会見

兵庫県 片山安孝副知事
「私も本当に…。大変、申し訳…。なんで知事を支えられ…。悔しくてしょうがない。自分の能力がなかったと…。一生懸命やっている知事をなんで支えられなかったのかと」

 辞意を表明した兵庫県の片山副知事です。斎藤知事にも辞職を進言したといいいます。

兵庫県 片山安孝副知事
「(辞職進言は)過去に4回、きのうは5回目」

 しかし…。

兵庫県 斎藤元彦知事
「県政の立て直しが私にとっての責任だと…。これからもしっかりと対応していきたい」

 知事のスタンスは、この時と変わらなかったといいます。

兵庫県 片山安孝副知事
「やっぱりですね、知事は自分の判断で職務を全うすると言っていた」

 副知事は斎藤知事の職務遂行能力を認めつつ、こう切り出しました。

兵庫県 片山安孝副知事
「確かに知事の色々、課題はあります」

 元西播磨県民局長(60)が知事らの「パワハラ」などを告発する文書を報道機関に送って懲戒処分を受けるなどしたのち、今月に入ってから亡くなった、いわゆる「文書問題」。

兵庫県 片山安孝副知事
「その向こうに実は知事のコミュニケーション能力、それが根本問題であって、それが表に出てきた。このコミュニケーションの問題が1つ。2つ目は知事の瞬間的対応。なかなかきちっとした言葉で言いにくいが…」

 例えば、告発した県民局長(60)に向けられた知事の言葉。

兵庫県 斎藤元彦知事
「業務時間中なのに嘘八百も含めて」

 その後、告発には事実が含まれていることが明らかになります。

兵庫県 片山安孝副知事
「嘘八百という言葉。ちょっと私も違和感があった。すぐに謝ったりとか、すぐにどうしたりとかできれば…」

 一方…。

兵庫県 片山安孝副知事
「知事のパワハラについての私の認識、パワハラという確定的なことは聞いていないが、厳しい叱責(しっせき)はあったと…」

■パワハラ疑惑の知事 辞職を否定

 渦中の斎藤知事が12日午後に会見を行いました。

兵庫県 斎藤元彦知事
「先ほど片岡副知事から辞表を受け取りました」
「(Q.進退については?)これまでの状況について県民の皆様、そして県職員の皆様、すべての皆様に改めて今の状況になっていることについて大変、申し訳ないと思っています。反省すべきところ改めるべきところをしっかりと反省、改めていく。道は本当に険しいかもしれませんが、県政を前に進めていくということ。そのために全力で力を尽くしていくことが私の責任の果たし方だと考えています」

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