「焼き魚」の定番。大人気の“あの魚”にも“新たな変化”が。

 きつね色の皮に脂がのったホクホクの身がおいしいホッケ。通常、焼いたものを食べますが、こちらの店では珍しいホッケの刺し身があります。他にも、ホッケのすしに、ホッケのマリネも堪能できます。

 しかし、ホッケを生で提供するには手間がかかります。その理由は…。

根ぼっけ 福留誠代表
「天然のものは捕食している関係でアニサキスが入る。気を使いますよ。(アニサキスが)通ったところも駄目。1匹全部駄目になることもある。これがアニサキスです」

 アニサキスが寄生した生のホッケを食べてしまうと、食中毒の原因となってしまいます。

 しかし今、“生のホッケ”に新たな可能性が。

 ホッケの「陸上養殖」がスタートしています。水槽の水を循環させているため、寄生虫がホッケに入り込みにくくすることができます。

海と漁業を科学するプロジェクト 川下正己さん
「(寄生虫などの)心配のない、おいしい刺し身の魚として、北海道らしい味をもう一つ増やしてみたい」

 「陸上養殖」はこんなところにも。

 ビニールハウスの中で養殖されているのはフグです。その育成方法も驚きです。

ココルクえべつ フグ養殖場 木村正雄飼育員
「100%温泉水で育てています。温泉だからミネラル分が多いので、少し成長も早い」

 敷地内のレストランでは、温泉水で育てたトラフグの刺し身「てっさ」などを楽しめます。

 「陸上養殖」でお刺し身の可能性が広がっています。

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