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今、2人に1人ががんになる時代です。しかし医師から「がん」と診断された時、患者の頭をよぎるのは家族や仕事、そして自らの人生のこと。突き付けられた現実でいっぱいになり、何も考えられなくなることがあるといいます。

がん専門相談員 坂本はと恵さん この記事の写真

そうした患者や家族などの希望を聞き、寄り添い、人生を支えるのが千葉県の国立がん研究センター東病院の「がん専門相談員」坂本はと恵さん(医療ソーシャルワーカー)です。

「がん相談支援センター」国立がん研究センター東病院

職場は、院内の「がん相談支援センター」です。全国のがん診療連携拠点病院などに設置されていて、がんと診断された患者や家族、そしてパートナーなど誰でも無料で相談できます。

坂本さんたち「がん専門相談員」8人が患者や家族などの療養生活に関するあらゆる疑問や悩みごとを聞きます。

そして医師や看護師、地域の関係者などと連携しながら、必要な情報を提供したり、その人らしい療養生活を実現できるようお手伝いしています。

「患者さんと出会った時には一回、真っ白な気持ちで「あなたのことを教えて下さい。あなたが何を大事にしているか直接お聞きしたい」

と聞いています。

「そこから対話をして医師、看護師、時には同じ体験をしたような患者仲間との出会いをつないでいく。それが私にはすごくかけがえのない時間で、自分の生き方を真剣に考え、人生を豊かにしてくれる。この仕事の魅力を(後進に)伝えることが次の私の大きな宿題だと思っています」 この記事の写真を見る
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