樹木の伐採跡地に苗を植える「再造林」を推進するための条例が宮崎県で2日施行された。同日、宮崎市で決起大会があり、林業関係者ら約500人が参加して再造林への意気込みを新たにした。
宮崎は2022年のスギ丸太生産量で32年連続の日本一になった国内有数の林業県。しかし県によると、再造林率は担い手不足や森林所有者の経営意欲低下などで国内3位の70%台にとどまる。
条例では再造林に向けた役割を県や林業関係者、県民それぞれに定めた。さらに担い手確保や必要な財政措置などの施策も盛り込む。
県によると、こうした条例は全国初という。決起大会で河野俊嗣知事は「全国を代表する木材供給基地として、未来に対する責任を我々は果たしていきたい」と意気込んだ。【塩月由香】
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