月刊誌「ムー」の表紙で作られたコラージュの前に立つwebムー編集長の望月哲史さん=高知市で2024年7月5日午後2時39分、小林理撮影

 オカルト雑誌とも言われる月刊誌「ムー」の創刊45周年を記念した企画展「ムー展 謎と不思議に挑む夏」が、高知市の高知県立文学館で開かれている。9月16日まで。

 1979年10月創刊の「ムー」は、UFO(未確認飛行物体)やUMA(未確認動物)のほか、古代文明、超科学などを取り上げる「スーパーミステリー・マガジン」で、根強い人気を誇っている。

 今回の展示は同館が独自に企画。「ムー」で掲載された膨大な記事の中から、高知や文学に関連のあるテーマを中心に約200点を紹介している。

 取り上げられているのは、高知市介良町(当時)で72年、中学生数人が空から落下する未確認の発光体を捕獲し持ち帰ったとする「介良事件」の他、高知・愛媛県境を走る「UFOライン」の命名秘話、「邪馬台国は阿波にあった」とする記事、「ツチノコ」、謎の飛行生命体「スカイフィッシュ」などだ。

 妖怪の絵が描かれた同館の所蔵資料や、寺田寅彦、田中貢太郎など高知ゆかりの文学者が描いた異界の姿なども紹介。「不思議なものの想像」が「文学の創造」につながっていることを示している。

 ウェブ版の「webムー」編集長、望月哲史さん(47)は「ムーは常に起きた現象を言葉でどう伝えるかを意識している。科学を突き詰めても分からないものはたくさん残る、ということを展示を通じて感じてもらえればうれしい」と話した。

 午前9時から午後5時(入館は午後4時半まで)。観覧料500円(高校生以下無料)。【小林理】

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