世界最大級の花とされる「ショクダイオオコンニャク」が8日、宮崎市の宮交ボタニックガーデン青島(県立青島亜熱帯植物園)で開花した。園によると、開花は九州4例目、国内30例目という。
ショクダイオオコンニャクは、インドネシア・スマトラ島に自生するサトイモ科の植物。受粉に必要な虫をおびき寄せるため腐った魚のような強烈な臭いを放つ特徴がある。
同園では2016年に種芋を導入して育ててきたが、6月25日に初めて花芽が確認された。8日昼ごろ、大きな花びらに見える赤紫色の「仏炎苞(ぶつえんほう)」が開き始めた。中心部分の「付属体」の先端までの全長約2・4メートルに成長したが、数日で倒れてしまうという。
同園の前田高志所長(40)は「8年がかりの開花で感慨深い。園では他に9株を育てている。10年以上たっても咲かないこともあるが、次の開花を楽しみに待ちたい」と話した。【下薗和仁】
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