静岡県三島市の中心部を流れる桜川に、隣接する白滝公園から張り出す形で納涼の川床(かわどこ)が5年ぶりに作られた。川床は2019年夏に初めて三島商工会議所が設置したが、20年以降は新型コロナ禍で見送られ、昨夏も中国人観光客のモニターツアーのために1週間限定で仮設されただけだった。復活した川床は9月30日まで設けられる。
川床は幅10・8メートル、奥行き4・5メートル。5年前は放置竹林対策として伐採した竹で作られたが、今回は木製。桜川は湧水(ゆうすい)が水源の清流で、川床周辺は水深約10センチの浅瀬になっており、透き通った水を通して川底がくっきりと見える。
8月末まで川床は1日5000円で貸し出され、音楽会や読書会、マルシェなどの利用が期待される。貸し出しがない時間帯は誰でも自由に使える。商議所の担当者は「桜川と白滝公園は中心市街地でありながら水と緑にあふれている。三島の良さを再認識してもらい、にぎわいの創出につながれば」と話した。【石川宏】
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