香りをかいだり、色や形を見たりして一番茶の出来を確かめる茶商ら=福岡県八女市亀甲のJA全農ふくれん茶取引センターで2024年4月17日午前9時40分、谷由美子撮影

 新茶シーズンの訪れを告げる八女茶の初入札会が17日、福岡県八女市のJA全農ふくれん茶取引センターであった。

 この日上場されたのは、八女、筑後両市と広川町で収穫された、さえみどり、ゆたかみどりなどの7品種158点、計4435キロの一番茶。今年は前年の初入札時より量が約2割多く、同センターの桐明慎一郎場長(56)は「香りも味も良く、すっきりしながらもこくがある」という。

 応札した県内27社の茶商たちは、長机にずらりと並んだ見本茶を次々に手に取って香りや色、形を確かめたり、湯を注いで味見をしたりした。みやま市の問屋、古賀茶業の古賀一浩専務(35)は「天候に恵まれ、甘みが強く、良いお茶が多い」評価していた。

 この日は手もみの煎茶1点に1キロ10万円の最高価格がつき、平均価格は同7345円(前年は8108円)だった。一番茶は5月初めごろ、収穫のピークを迎える。【谷由美子】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。