5月に亡くなった、千葉県木更津市出身の俳優、中尾彬さんが同市に寄贈した美術品などゆかりの作品を公開する「中尾彬コレクション展」が、JR木更津駅西口の市立中央公民館(同市富士見1)多目的ホールで開かれている。7日までで、入場は無料。
同展は中尾さんをしのび、昨年11月に市が寄贈を受けた38点を中心に、計59点を展示している。
中尾さんは1942年8月11日、木更津市生まれ。木更津第一高校(現木更津高校)を卒業後、武蔵野美術大学に進学。61年に日活ニューフェースに合格。俳優として多くの映画やドラマに出演する傍ら、画家としても活躍。83年にはフランスの絵画展「ル・サロン」でグランプリを受賞し、個展も開催した。2017年11月からは「木更津PR大使」を務めていた。
会場には、中尾さんが「自分には描けない世界」として収集した、アンリ・マティスのエッチング「ノートルダム」をはじめ、ベルナール・ビュッフェ、ジョルジュ・ルオー、藤田嗣治、梅原龍三郎などの作品が展示されている。また、妻の池波志乃さんや自ら描いた油彩なども並ぶ。書も6点あり、中尾さんのマルチな才能を垣間見ることができる。
午前9時~午後5時。問い合わせは市文化課(0438・23・5309)。【浅見茂晴】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。