大規模な火災が発生した輪島市の朝市通りでも壊れた建物の解体作業が進んでいません。
(城所海司アナウンサー報告)
大規模な火災により、およそ4万9000平方メートルにわたって焼け落ちた輪島市朝市通りのすぐ近くから報告です。
先月の上旬から公費解体が始まりました。
1日朝も、早くから重機を使っての作業が進められています。
火災発生直後はがれきに覆われていた場所ですが、今は家の区画一つひとつが見えるようになるまで撤去作業が進められています。
輪島市によりますと、公費解体が必要になるのがおよそ9000棟に上り、そのうち6200棟余りの建物について申請があったということですが、実際に解体が完了したのは166棟と申請に対してわずか2.6%にとどまっています。
解体の障害となっているのが広域避難です。
工事の開始には解体前に建物の所有者が現場に立ち会う必要がありますが、金沢などへ2次避難している場合もあり、日程が調整できず解体に踏み切れないケースも多くみられます。
石川県では来年の10月末までをめどに公費解体を完了させたいとしていますが、半年が経った今も輪島市では倒壊した建物ほとんどがそのまま残っていて、復旧の足かせとなっています。
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