5月、水俣病の被害者らとの懇談の際に司会役を務めていた環境省の水俣病対策を担う幹部が30日付で異動になりました。事実上の更迭とみられます。

 30日付で異動したのは、環境省の木内哲平室長です。

 木内氏は2月から水俣病への対応を担う特殊疾病対策室長を務めていましたが、厚生労働省の大臣官房付けとなりました。

 木内氏は5月、伊藤環境大臣と水俣病患者の懇談の際に患者の発言のマイクのスイッチを切った、いわゆる「マイクオフ問題」が起こった時に懇談会の司会をしていて、事実上の更迭とみられます。

 環境省では、これまでの処分は和田篤也事務次官と神ノ田昌博環境保健部長の2人の「厳重注意」のみでした。

 来月上旬にも、被害者らと改めて懇談が調整されていますが、その対応を念頭にした環境省の対応チームでは13人の幹部職員のうち木内氏含め4人以上が異動します。

 伊藤環境大臣はこの夏の人事について28日、「異動があってもタスクフォースがしっかり役目を果たし、力が失われないようにしたい」と述べていました。

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