日本スポーツ協会は17日、スポーツにおける暴力パワハラ問題で、2023年度の窓口への相談件数が統計開始の14年度以降最多の485件に上ったと発表した。過去最多の373件だった22年度の約1・3倍。同協会は、暴力や暴言などの抑止を目指す「NO!スポハラ」活動の展開や相談窓口の認知度向上が件数増加につながったとして分析している。
内容の割合では暴言の増加傾向が続き、39%と最も多かった。「ばか」「おまえなんかいらない」などの発言に関する相談があった。15年度に38%だった暴力は減っており、10%だった。
被害者の内訳は小学生が最多の42%で、中学生は12%、高校生は13%だった。不適切行為を受けても声を上げづらい子どもが被害者になるケースが目立った。相談者の内訳は保護者が62%で、本人は18%だった。 22年7月に開設された子ども向けの相談窓口には23年度は44件の相談が寄せられた。
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