出発するライドシェア車両=広島市西区の広島県タクシー協会会館で2024年5月31日午後4時8分、中村清雅撮影

 一般ドライバーが自家用車で客を運ぶ有償サービス「日本版ライドシェア」について、斉藤鉄夫国土交通相は28日の閣議後記者会見で「天気予報で一定の強さの雨が予測される時間帯には、日本版ライドシェアを使用可能にする」と表明した。7月1日から東京など12地域で始める。

 日本版ライドシェアは、運営主体をタクシー会社に限定し、4月から東京23区や京都市などの一部地域で開始。タクシーの不足状況に応じて稼働できる時間帯や地域、台数も限られている。タクシー需要が一時的に増える雨天時への対応はできていなかった。

 既に対象となっている時間帯についても、予想雨量によっては使用可能な車両台数を増やす。斉藤氏は「雨天時の移動の足不足の解消を目指し、日本版ライドシェアのバージョンアップと全国展開を進めたい」と述べた。【佐久間一輝】

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