富士山で何があったのでしょうか。当時の山頂付近の様子が分かってきました。

 なぜ、富士山の山頂火口付近で3人の遺体が別々に発見されたのでしょうか。

 3人のうち山から下ろされた1人は、行方不明になっていた東京・日野市の芝田渉さん(53)だったことが27日に確認されました。

 芝田さんが富士山に向かったのは21日夜です。その当時、富士山はどんな様子だったのでしょうか。

認定NPO法人富士山測候所を活用する会 土器屋由紀子理事
「6月21日は吹雪だったような話。吹雪で大変だったみたい」

 山頂の測候所を活用して研究を進めるNPO法人の研究者です。21日と22日はスタッフが山頂に上がっていました。同じく22日、芝田さんも山頂から家族に写真を送っていたといいます。

認定NPO法人富士山測候所を活用する会 土器屋由紀子理事
「22日は良いお天気で、週末で結構、登山者が多かったみたい」

 ただ、変わりやすい山の天気です。

認定NPO法人富士山測候所を活用する会 土器屋由紀子理事
「7月、8月でも気温は急に変わるし、マイナスになることはある。晴れていても風は非常に強いことはあります。突風が吹いたりすると(体が)持っていかれるので、かなり恐ろしい目に遭ったことはあります」

 警察によりますと、芝田さんの遺体の近くにはショートスキーもあったということです。

 残る2人の遺体については、天候などの問題から28日以降に搬送が行われる予定です。

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