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 ふとした時に出る「ため息」が周りを嫌な気分にさせているかもしれません。「不機嫌ハラスメント」、通称「フキハラ」が、新たなハラスメントとして捉えられています。

■“定義なし”も…「フキハラ」相談増加

先に帰ろうとあいさつをした時… この記事の写真

 上司に決裁の承認をもらいに行ったら、「はぁ〜」。先に帰ろうとあいさつをした時、「はぁ〜」。

不機嫌ハラスメント=フキハラ

 職場などで不機嫌な態度が相手に精神的な負担を与える「不機嫌ハラスメント」、通称「フキハラ」。中でも、問題視されているのは「ため息」です。

「フキハラに該当する可能性」 日本ハラスメント協会 村嵜要代表理事
「たった一度のため息であれば、自然現象ということもある。ただ、これが二度、三度と頻度が繰り返されると、精神的な負担が出てくるので、フキハラに該当する可能性がある。(フキハラの相談が)肌感覚では増えてるなという印象」 ハラスメントとして“定義なし”も…

 ため息などのフキハラは、ハラスメントとして国が定義しているものではありません。しかし、職場で頻繁に繰り返されれば、問題を起こす可能性もあります。

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■「ホウレンソウが遅れてしまう可能性」

■「ホウレンソウが遅れてしまう可能性」

職場での不機嫌な態度は要注意

 職場での不機嫌な態度は要注意だといいます。

日本ハラスメント協会 村嵜要代表理事 村嵜代表理事
「報告・連絡・相談のホウレンソウ、これが遅れてしまう可能性が高くなる。例えば、上司の機嫌が悪そうだったら、今報告しない方がいいとか、今相談しない方がいいかなって」 「誰もがフキハラをする可能性」 村嵜代表理事
「同じ立場の同僚間でも起こりうる。誰もがフキハラをする可能性があるし、誰もが被害にあう可能性がある」

 実際にフキハラの被害を受けたことがある人は、こう話します。

30代男性
「上司とかよりは、同期とか部下とかだと思う。不機嫌な態度を出して、なかなか(頼んだ仕事を)やってくれなかったりとか、やってくれたとしても時間かかったりとか」

 一方で、戸惑う声もありました。

60代男性
「ちょっとのこと、ささいなことでも、昔全然問題なかったことが今、大問題。そこが僕らの年になると、やりづらいのではないか」

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■「ため息」プラス効果も…配慮が必要?

■「ため息」プラス効果も…配慮が必要?

ため息の良い面も

 マイナスなイメージが多いため息ですが、実は、良い面も持ち合わせています。

「意欲がまた高まる結果報告」 京都橘大学 上北朋子教授
「まず呼吸を整える効果、区切りをつける効果、そして肺をストレッチする効果がある。ため息をついてもらった方が難しい課題に対する持続時間、意欲がまた高まるという結果が報告されている」 フキハラにならないよう配慮が必要?

 タイミングと場所を選べばプラスの効果もあるからこそ、ため息をつく時はフキハラにならないよう配慮が必要なのかもしれません。

“業務多すぎ”上司は要注意 村嵜代表理事
「業務量が多すぎるような上司・管理職の人は、精神を整えるためにため息をついたり、フキハラをしてしまいがちということがある。できるだけ、周囲の人がいない所でやるとか。周囲に誤解を与えないで済むので。うまいことやっていただきたい」

(「グッド!モーニング」2024年6月27日放送分より)

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