和歌山県串本町有田の串本海中公園センター水族館で、アンコウの仲間の深海魚「アカグツ」の稚魚(全長約2センチ)が展示されている。風船がふくらんだようなユニークな姿が特徴で、水槽内をゆらゆらと泳いでいる。飼育員の大西遼さんは「世界中の水族館でもほとんど飼育、展示例が無い貴重な魚」と話している。
成魚は赤色の円盤状で、水深200メートル以上の海底に生息するが、稚魚は海面を浮遊するため風船のような形をしている。19日に同町・大島の漁港に浮いているのを住民が見つけ、水族館に持ち込んだ。
採集例が少なく、詳しい生態など分からないことも多いが、大西さんは「稚魚は毒を持つクラゲに擬態しているのでは」と推測している。【松田学】
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