新潟県三条市は、名誉市民でプロレスラーとして活躍したジャイアント馬場さん(1938~99年)の米国製の愛車「キャデラック」を、7月20日に開館する歴史民俗産業資料館別館「ほまれあ」(同市元町)で展示を始める。市が親族の会社から寄付を受け、これまで別の場所で展示していた。全長5・8メートル、幅2メートルのジャイアントな「アメ車」は、新たな観光名所になりそうだ。
馬場さんの愛車は1976年製の高級車「キャデラック エルドラド」。クリーム色で、開閉が可能な幌の屋根が特徴だ。親交が深かったプロレスラーで「人間発電所」と称されたブルーノ・サンマルチノさんから、209センチの身長に合う車としてプレゼントされた。たびたび訪れたハワイで乗っていた最後の車だったという。
馬場さんの死後、商標などを管理する親族の会社が車を所有していたが、「多くの市民に見てほしい」と2020年に出身地である三条市へ寄付し、爪切りやニッパーの製造で知られる地元企業「諏訪田製作所」(同市高安寺)のエントランスホールで展示されてきた。7月に開館する同資料館に名誉市民ギャラリーが設けられることから、場所を移して公開されることになった。
開館日の午前9時から複合施設「まちやま」でキャデラックのパレードが行われ、その後に資料館へ移送される。馬場さんと共に全日本プロレスを盛り上げた川田利明さん、田上明さんによるトークショーもあり、馬場さんの没後25年の節目に合わせて、活躍を振り返る。【神崎修一】
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