東京マラソンのフィニッシュを目指すランナーたち=東京都千代田区で2024年3月3日、和田大典撮影

 2025年3月に開催される国内最大規模のレース、東京マラソンで性自認が男女どちらともいえない「ノンバイナリー」のランナーの出場枠を新設することになった。24日に東京都内で行われた東京マラソン財団の理事会で正式に決定した。一般ランナーを対象に、性別を「男」「女」「ノンバイナリー」とする。

 東京マラソンは6大会で構成される世界最高峰シリーズ、ワールド・マラソン・メジャーズ(WMM)の一つ。すでに他の五つのWMMでは「多様性があり、公平なマラソン大会にする」などの理由でノンバイナリー枠を設けている。

 財団では23年度、東京マラソンの出場者を対象に性の多様性に関するアンケートを実施。ノンバイナリー枠を求める意見も寄せられたことや、国内外での実績を受け、25年大会からの導入を検討してきた。

 また、25年大会では脳性まひなどで自力で走ることが難しい人が2人1組で参加する「DUO(デュオ)チーム」としての参加も試行実施する。【岩壁峻】

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