映像通報システム「Live(ライブ)119」を使い人命救助に貢献したとして、東京消防庁は21日、拓殖大第一高校2年の宮田めいさん(17)と田中杏奈さん(16)に消防総監感謝状を贈った。
2人は5月21日昼前、昭島市内の飲食店で、高齢の女性客がせき込んで倒れる姿を目撃した。女性は食べ物を喉に詰まらせ、意識を失っていた。
宮田さんがスマートフォンでライブ119につなぎ、女性の映像を東京消防庁の指令室と中継。「肩甲骨のあたりをたたいてください」などの指示に従い、田中さんらが応急処置にあたった。女性は病院に搬送され、現在は会話ができるまで回復したという。
高校で感謝状を受け取った宮田さんは「怖かったが、必死だった。勇気を出して行動できて良かった」と話し、田中さんも「2人だと分からないこともあったが、指示で不安なく対処できた」と振り返った。
東京消防庁の年森政弘・多摩指令室長は「ライブ119は、救命措置を具体的に伝えるために、重要な情報を送っている」と活用を呼び掛けた。【菅健吾】
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