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 東京地裁の証言台で「洗脳されていた」ことを告白した歌手のaikoさん(48)。“育ての親”による支配について、詳細に語りました。

■デビュー前から見出すも…2人の間には“いびつな関係”

aikoさん「洗脳されていた」 この記事の写真 aikoさんの証言
「すべてにおいて洗脳されていました」

 所属事務所の元取締役・千葉篤史被告(58)の裁判で、シンガーソングライターのaikoさんが驚きの証言を口にしました。

元取締役・千葉篤史被告(58)

 千葉被告は2016年から2019年までの間に、ツアーグッズを本来より高い値段で知人の会社から仕入れ、所属事務所におよそ1億円の損害を与えた罪に問われています。

 検察側は、千葉被告が水増し分を自分の口座に入金し、ブランド品などの購入に充てたと主張しています。

20年以上応援しているファンは

 裁判を受け、20年以上aikoさんを応援しているファンはこう話します。

ファン歴20年以上の女性
「また次のライブにつながるならという思いで、グッズを購入している部分もある。私たちが払ったお金が千葉さんの懐に入ってしまっていたのはショック」 デビュー25年、紅白14回出場

 1998年のデビュー以降、紅白歌合戦に14回出場。「カブトムシ」や「花火」など数々のヒット曲を生み出してきたaikoさん。そんなaikoさんをデビュー前から見出し、“育ての親”とも呼ばれていた人物が千葉被告です。

 しかし、2人の間に存在していたのはいびつな関係でした。

aikoさん「千葉さんしか話ができる人がいなかった」 aikoさんの証言
「外部の人とのつながりを持たせないように、千葉さんが全部周りを囲ってしまう状態で、千葉さんしか話ができる人がいなかった」

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■20年以上のファン「大谷選手と水原さんのような関係」

■20年以上のファン「大谷選手と水原さんのような関係」

 千葉被告は、デビュー当時からaikoさんの事務所の従業員の給与やライブ運営など、ほぼ全ての業務に深く関わっていたといいます。

aikoさんの証言
「自分が携わることで信頼あるスタッフがライブを手伝ってくれると。でも、それは全部自分がやっているから。自分がいなくなったら、周りのスタッフもいなくなるけどそれでいい?とよく言われていました」 “ファンのために少しでもグッズを安くしたい”

 ファンのために少しでもグッズを安くしたいとaikoさんが話しても、千葉被告が取り合うことはなかったといいます。

aikoさん「千葉さんが絶対に確認しないといけない」 aikoさんの証言
「気づいたら、千葉さんが絶対に確認しないといけないという決まりが、いつのまにかできていて。逆らうと音楽制作が滞る」 約4億6000万円を事務所に貸したことも

 こうしたなか、人気絶頂にもかかわらず「経営が苦しい」と言われ、aikoさんがおよそ4億6000万円を事務所に貸したこともあったといいます。

aikoさんの証言
「ライブで見ている景色はずっと変わらない、客が満席で埋まっている景色しか見ていなかったので。グッズが一番売れていますと言ってくれているのにお金がなくて、すごく不思議でした」 疑問を感じるも逆らうことができず

 その一方で、高級車とマンション2部屋、さらに船も所有していると語っていたという千葉被告。その羽振りの良さに、aikoさんは疑問を感じたものの、逆らうことができなかったといいます。

 千葉被告はライブでも度々、名前が出されるなど、ファンの間でも有名な存在だったといいます。

aikoファン「大谷選手と水原さんのような関係」 ファン歴20年以上の女性
「大谷選手と水原さんのような関係だったのかなというふうに思います。ビジネスパートナーとして一緒にいた人がお金の関係で結果として裏切るような形になってしまっていた。怒りというか、悲しいですね」

 千葉被告は、無罪を主張しています。

(「グッド!モーニング」2024年6月22日放送分より)

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