大津市で保護司の男性が殺害された事件を受け、小泉法務大臣が全国の保護観察所の所長らに対して保護司の安全な活動のために万全の対策を講じるよう訓示しました。

 小泉法務大臣は21日、罪を犯した人の立ち直りを支援する全国の保護観察所の所長らによる会議に出席しました。

 大津市で保護司の男性が保護観察中の男に殺害された事件を受け、「全国の保護司と家族が不安を抱えていると思う。不安が広がれば保護司制度を維持していくうえで大きな問題が生じるので、決して看過できない」との考えを示しました。

 そのうえで「各地の保護司の意見にも丁寧に耳を傾け、安全に活動してもらえるように万全の対策を講じてほしい。難局とも言える状況を乗り切るため、引き続き強力なリーダーシップを発揮してほしい」と訓示しました。

 会議では、全国で行われている保護司への聞き取り調査で、自宅で面接を行うことへの不安の声などが上がっているとの報告がありました。

 また、事件後に保護司を辞任する申し出も複数あったということです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。