新型コロナウイルスのワクチン用医療器具などを輸入していた貿易会社の代表が8億6000万円を超える所得を隠し脱税したとして、東京地検特捜部に逮捕されました。

 東京・港区にある貿易会社「信彦佳景」の代表で、中国籍の河野吉哲こと何旭峰容疑者(46)は、去年1月までの2年間でおよそ8億6500万円の所得を隠し、法人税など2億2100万円ほどを脱税した疑いが持たれています。

 関係者によりますと、何容疑者は新型コロナウイルスのワクチン用医療器具などを輸入していて、中国にある自分の口座から仕入れ費用を立て替えたと装い、架空の経費を計上することで所得を少なく見せ掛けたとみられています。

 不正に得た資金は投資や不動産の購入などに充てたということです。

 特捜部は東京国税局と合同で何容疑者の関係先を捜索し、詳しい経緯を調べています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。