特殊詐欺の被害を防いだとして、大阪府警守口署(高島久弘署長)は、ファミリーマート守口庭窪店(守口市佐太中町)のアルバイト高校生2人に感謝状を贈った。幼なじみの2人が連携し、客がだまされるのを阻止した。
2人は、いずれも高校3年の広瀬裕士さん(17)と石田憲乃助さん(17)で、互いの家も近い幼なじみ。同じ小中学校に通った後に別々の高校に進んだが、元々同店でアルバイトをしていた石田さんが広瀬さんを誘った。
守口署や2人の話によると、5月17日夜に50代の女性が来店。レジにいた広瀬さんにプリペイドカードの購入方法について尋ねた。
「詐欺っぽくね?」。言動の不自然さから被害を疑った広瀬さんは、店内にいた石田さんに相談。2人でカードの購入目的を女性に聞くと、あるメールを見せられた。心当たりの無い男性からだといい、「食事に行きませんか」「話したかったらポイントカードを買ってください」などと、プリペイドカードを買うよう持ちかける内容だった。
「間違いなく詐欺だ」。すぐに店長に報告し、110番をした。女性は駆けつけた警察官から、詐欺に遭いそうだったと知らされると、2人に「ありがとう」と感謝した。
2人は14日、守口署で高島署長から感謝状を贈られた。石田さんは「日ごろから詐欺には気をつけていたので、防げてよかった」。広瀬さんは「バイトの相方が相談しやすい憲乃助でよかった」と笑顔を見せた。【川地隆史】
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同署はこの日、守口市の春田光男さん(61)にも感謝状を贈った。春田さんは、銀行のATM(現金自動受払機)で電話をしながら現金を振り込もうとしていた高齢男性に声をかけ、還付金名目の特殊詐欺被害を防いだ。
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