警視庁=米田堅持撮影

 決算を粉飾して金融機関から融資金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は18日、ベアリング商社「堀正工業」(東京都品川区、破産手続き中)の元社長、堀雅晴容疑者(69)ら男性3人を詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で判明した。

 逮捕容疑は2022~23年、堀正工業の経営が好調なように装った虚偽の決算書を三菱UFJ銀行に提出し、5億円の融資金をだまし取ったとしている。

 民間の信用調査会社などによると、堀正工業は1948年9月に設立。23年7月に東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。破産申立時の負債総額は約282億6640万円に上り、メガバンクを含む金融機関46行などが主要な債権者となっていた。

 近年は債務超過を隠すため、不適切な会計処理で利益が出ているように粉飾していたとみられる。【遠藤龍、森田采花】

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