利用者による理不尽な要求や威圧的な言動などのカスタマーハラスメント(カスハラ)防止や個人情報保護のため、三重県松阪市は7月1日から職員の名札の表記を漢字によるフルネームからひらがなで名字だけに変更する。竹上真人市長が17日の定例会見で明らかにした。
対象は市民病院と松阪地区広域消防組合を除いた正規職員と会計年度任用職員の計約2000人で、外国籍の職員はカタカナ表記も可能とした。市によると、ひらがなで表記することで、同市在住の外国人約5000人にも分かりやすくなる面もあるという。
新しい名札の台紙は松阪木綿柄で統一され、名字のほかに所属部署と役職が記される。名札入れがひっくり返った場合を想定して両面表記とするルールも決めた。
竹上市長は、市役所は市民にサービスを提供する場でハラスメントの線引きは難しいとしつつ、「線引きを突き詰めるよりも防御策をとったほうが有効と考え、ひらがな表記に至った」と説明した。【下村恵美】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。