関東では今年初めて35℃を超える猛暑日となりました。
■関東で35℃超 今年初の猛暑日
本州は今週の暑さのピークを迎えています。30℃を超える真夏日地点は今年最多となった列島。今年一番の暑さを迎え、長い夏の始まりを告げます。
関東も暑くなりました。
気温35℃を超え、今年一番の暑さとなったのは群馬県桐生市。関東で初の猛暑日となりました。茨城県大子町、群馬県前橋など関東各地で猛暑日に。
暑さで知られる北関東。ただ、まだ6月中旬です。
孫を連れた祖母。日傘に水分と熱中症対策に抜かりはありません。
■「梅雨型熱中症」に注意
梅雨の時期ならではの熱中症に警戒が必要です。
埼玉慈恵病院 藤永剛副院長
「周りがじとじと・じめじめして汗が乾かない。汗がムダになり、体の熱がこもりやすくなる。それで起こるのが『梅雨型熱中症』です」
真夏の熱中症と違い、湿度が高いために起こる「梅雨型熱中症」です。
藤永剛副院長
「(湿度)80%以上だとエアコンを絶対につけた方がいいといわれる。炎天下でなくても、くもっていても熱中症になることもある。部屋の中でも熱中症になることもある」
対策が必要なのは人間だけではありません。桐生市にある動物園。市が運営するため無料ですが、暑さのためか客の入りはまばらです。
園長
「水につかっていますね」
季節外れの暑さに動物たちの熱中症対策に追われます。日よけスポットを設けたり、カンガルーには水浴びをさせます。
増田多美飼育員
「地表の温度を下げてカンガルーたちも過ごしやすくするために水をかけた。カンガルーは人間と違って汗もかけないですし、犬とかと違って、はぁはぁしたりもできないので」
東京都心も今年一番の暑さとなりました。
14日午前7時すぎ、最も早く夏日となった東京都心。その後も気温は上がり続け、今年一番の暑さに。朝、夏の到来を感じた人も多いのではないでしょうか。
■京都35℃超の猛暑日 鴨川沿いは
古都にいつもと違った景色が広がります。
正午をすぎた京都市内、気温が30℃を超えました。鴨川沿いには普段、多くの人が座っていますが、この気温とあってか誰もいません。
それもそのはずです。京都はその後、ぐんぐんと気温が上がり、35.9℃の猛暑日。今年全国一番の暑さです。
猛烈な日差しが容赦なく降り注ぎます。
イタリアからの観光客
「天気暑い、暑いです」
■観光地「嵐山」 竹林が人気
暑さをしのぎながら観光も楽しめて人気なのが「嵐山」です。
まるで別世界に迷い込んだようです。空高く伸びる竹が日差しを遮り、心地いい風が通り抜けます。
空手道場を紹介しに来た男性は…。
男性
「清水寺に行ったら絶対(人が)いっぱいいるだろうなと行ったが全然いなかったので、こっち(嵐山)に来たら、やっぱり人がいるなと。涼しいので皆、人通りもかなり多くて」
■冷涼スポット 気温差は?
竹林の中と外では、どれくらい暑さに違いがあるのでしょうか。
サーモカメラをのぞいてみると、竹林の外は地面の表面温度が55℃前後。うんざりする暑さです。一方、竹林の中はというと、表面温度が急降下、30℃ほど。外との差は25℃近くもありました。
日傘を差していた人も…。
沖縄からの観光客
「涼しかったので(日傘は)閉じました。ずっとここにいたいです」
イギリスからの観光客
「周りより気温が低いように思うわ」
■風鈴800個 涼やかな音色響く
耳から涼しくなる穴場がありました。
およそ1300年の歴史を誇る「松尾大社」です。涼やかな音色が境内に響きます。およそ800個の風鈴が飾られています。
台湾からの観光客
「とても素晴らしい風景です。台湾では、このように風鈴を飾る寺はない。ビューティフル、ビューティフル」
地元の人
「暑いが、風鈴の音色を聞くと涼しくなるし癒やされる」
鈴の音色は身を清めるとされ、4年前から風鈴を飾り付けています。
地元の人
「(短冊に)家族全員、健康に過ごせますように…」
風鈴に願い事を書いた短冊をつるします。台湾から招いた友人も感動したようで…。
台湾からの観光客
「来たばかりで、いっぱい風鈴があって、音色がすごくきれいで心癒やされた」
風鈴は9月1日まで飾られています。
▶テレ朝天気
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