東京・江東区長選挙を巡る公職選挙法違反事件の裁判で、前区長の木村弥生被告に対して、東京地裁は懲役1年6カ月、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。

 前江東区長の木村弥生被告(58)は去年4月に行われた江東区長選挙を巡り元区議を買収したほか、自らの有料広告を違法に掲載させた罪に問われています。

 東京地裁は先ほど、木村被告に対し、懲役1年6カ月、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。

 これまでの裁判で検察側は「政治と金の問題による政治不信に拍車をかけた」などとして、懲役1年6カ月を求刑し、弁護側は寛大な判決を求めていました。

 起訴内容を認めていた木村被告は医療法人に就職したことを明らかにし、「深い深い反省とともにこれまでの取り組みをより現場に近いところで、社会の役に立てられるよう人生の再スタートを切りたいと思います」と述べていました。

 この事件を巡っては、木村被告を当選させるために区議らを買収した罪などに問われた柿沢未途元衆議院議員(53)に対する懲役2年、執行猶予5年の有罪判決が確定しています。

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