東海道新幹線や山陽新幹線の検査専用列車“ドクターイエロー”。JR東海は13日、ドクターイエローの引退を発表しました。

その激レアぶりで人気を博してきました。ダイヤは非公開で、いつ走るかわからない、出会えたら、それ自体がラッキーな“幸せの黄色い新幹線”。

ドクターイエローは13日、東京都内の車両基地に止まっていました。

山梨県から来た2人組。
山梨県から来た男性:「(Q.どこがかっこいい)まあ、あいまいな答えなんですけど、全部。止まってる姿からかっこいいかな、言葉にはできない。(Q.最初に見たのは)幼稚園くらいのころに。走ってる姿を見たのは、あの日、一度だけなんで」

その姿が忘れられず、前から計画して見に来たそうです。そんな日に引退の一報を聞きました。
山梨県から来た男性:「しょうがないかなという気持ちが半分と、悲しいかなっていう気持ちが半分と」

“ドクターイエロー”の正式名称は『新幹線電気軌道総合試験車』。番組では、以前、同乗取材をしていました。

ドクターイエローは、線路や架線などの状態をチェックするのが仕事です。線路のゆがみは、ミリ単位でチェック。上下に10ミリのゆがみが見つかれば、即、補修となります。車内に搭載されたカメラで、架線とパンタグラフの接触状況を目で見て確認することができます。

夜の点検作業でも目立つように黄色が選ばれ、代々続いてきた“新幹線のお医者さん”。JR東海の車両は来年1月、JR西日本の車両は2027年をめどに引退する予定です。理由は、老朽化。来年、引退するドクターイエローは、2001年から新幹線の安全を守り続けてきました。

いまのドクターイエローが引退すると、東海道・山陽新幹線には検測専用の列車はなくなります。2027年以降は、客が乗る『N700S』に最新の機材を搭載し、その役目を担う予定です。

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