千葉県柏市の河川などから有害性が指摘されているPFAS=有機フッ素化合物の一種が検出され、国の暫定指針値の最大36倍だったことが分かりました。

 柏市と白井市の境を流れる河川では、人体への有害性が指摘されているPFASの一種であるPFOSとPFOAが検出されていました。

 2つの数値は合わせると、国が定める暫定指針値である1リットルあたり50ナノグラムを少なくとも5年前から超えていたことになります。

 このため、千葉県などは今年3月に周辺の川や水路など11カ所で追加の調査を実施しました。

 その結果、海上自衛隊の下総航空基地に近い柏市内の水路3カ所では1000ナノグラム以上を検出し、そのうちの一つでは指針値の36倍にあたる1800ナノグラムだったことが分かりました。

 別の4つの地点でも指針値を上回る値だったということです。

 県は、この河川や水路は水道水の水源としては使用していないことから、健康への悪影響をもたらすものではないとしていますが、今後さらに詳しい調査をし原因を明らかにしたいとしています。

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