コレステロール値を低下させる物質「スタチン」を発見するなど、ノーベル賞受賞を有力視されていた東京農工大学の遠藤章特別栄誉教授が亡くなっていたことが分かりました。90歳でした。

 関係者によりますと、遠藤さんは5日未明に都内の介護施設で亡くなったということです。

 遠藤さんは秋田県出身で東北大学を卒業後、製薬会社の研究員を経て、東京農工大学の教授などを務めました。

 青カビから血液中のコレステロール値を下げる働きがある物質「スタチン」を初めて発見し、その後、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中の発症を低下させる薬の開発につながりました。

 治療薬は世界中で広く服用されるなど遠藤さんの功績は高く評価され、ノーベル生理学・医学賞と化学賞での受賞が有力視されていました。

 葬儀は親族のみですでに執り行われ、後日、しのぶ会を開く予定ということです。

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