3日に石川県で最大震度5強を観測した地震では、緊急地震速報の段階で実際より強い「6弱以上」を予測し、広範囲で強い揺れになると予測されました。この原因について気象庁は、「地震が数秒間で連発したため」などと説明しました。

 気象庁は3日午前6時半ごろ、「富山湾地下を震源として、マグニチュードが7.4、最大震度6弱程度以上の地震が発生した」などとして、広範囲に緊急地震速報を発表しました。

 気象庁がその後、詳しく調べたところ、震源地は石川県珠洲市周辺、マグニチュードは6.0と推定され、観測された最大震度も5強でした。

 実際より大きな揺れを予測した原因について、気象庁は10日、「地震が数秒以内に相次いだため」などと説明しました。

 連発した影響で、予測した震源の位置が実際より20キロほど南東にずれました。

 そのうえ、地震の規模を見積もるのに使う地震波は第一波の「P波」ですが、後に続いた地震の第二波「S波」も含んで試算してしまったということです。

 気象庁は他にも複数の要因が重なったとして、非常に珍しいケースだと説明しました。

 また、「現在の震源の分析手法は、現時点で最も有効で変える予定はないが、引き続き緊急地震速報の精度の向上に努める」とコメントしました。

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